魔法のjewelry*shopへようこそ



「愛の象徴として名高いこの石はね、『愛する人と巡りあいたい』『あの人と想いを通わせたい』みたいな恋の悩みにイチオシの石なの」


「あっ!だから恋の悩みって……」


「ふふ、正解」



へぇ……石にもそんな意味があるんだなぁ。


腕を出して、と言われたので言われた通りに腕を出す。



「他にもね、ローズクオーツは昔のエジプトやローマで美容のために使われてたように、若さと美しさを保つ働きもあるの。

美意識を高めて気品と優しさ溢れる魅力を養うんですって」


「へぇ、さすが愛と美の女神」



じゃあこれつけていれば綺麗になれるのかな、と言うとそうかもしれないわね、と言われた。



…………うん。具体性はないな。


まぁ個人の努力もあるよね、そりゃ。


キラリ、とあたしの右手につけられたローズクオーツのブレスレット。


照明にあたって優しいピンクの光が輝いている。



「よかったらそれ、もらってくれる?」


「え!いいんですかっ?」



こういうのって高いんじゃ……






< 13 / 47 >

この作品をシェア

pagetop