魔法のjewelry*shopへようこそ
「この石が明菜ちゃんを選んだの。だから明菜ちゃんにもらってほしいな」
優しい笑顔でそう言われて、あたしは自分の手首にあるブレスレットを見つめる。
「……本当に、いいんですか?」
もちろんよ、と言われてあたしは笑顔で蛍さんを見つめた。
「大切にします」
「うん。そうしてくれると嬉しいわ」
時計を見るともう帰らなければいけない時間で、あたしはお店を出た。
「また機会があったら来ますね。
蛍さんも琥珀さんも、ありがとうございました」
「じゃあね、明菜ちゃん」
「はい!さようなら」
ペコリと頭を下げて歩き出す。
いいお店だったなぁ。
今度は真美と一緒に行きたいかも。
自然と緩む頬を押さえてながらそんなことを考えて、あたしは家路を急いだ。