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「おかわり」


「祐介(ゆうすけ)マジで飲みすぎだって」


「大丈夫だって、沢崎のあほー」


「あほって、お前なぁ……」



ダメだ、完全に酔っぱらってる、と沢崎は額に手をあてた。


失礼な、俺はまだちゃんと意識がある。


素面(しらふ)とまではいかないが。


ほろ酔いだ、ほろ酔い。



結局、「そう言うやつはだいたい酔っぱらいなんだよ」という沢崎に手を引っ張られて、俺たちは居酒屋を出た。



あー、風が涼しい。


ほんのりと熱を持っていた頭と体が冴えていく。



「あーあ、もうこんな時間か」



早く帰らなきゃな、と言う沢崎。


こいつは実家暮らしだからな、親がうるさいんだろう。



「おい祐介、一人で帰れるか?」


「お前、俺を馬鹿にしてんのか」


「酔っぱらいはだいたい心配するもんだって」





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