魔法のjewelry*shopへようこそ
名前の通りパワーストーンかなんかの店なんだろう。
へぇ、と思いながら周りを見渡す。
「そういえば、まだ名前を言っていませんでしたね。
わたしの名前は蛍です」
「あ、祐介です」
……ナチュラルに言ってしまった。
「では祐介さん、好きなだけ見ていって下さいね」
「あ、ども」
にっこり笑って奥に行ってしまった蛍、さん?を見送る。
………あれ、なんでこんな状況に?
俺は道を聞きにここに来たはずなのに。
なんでこんなとこで石に囲まれて「どうぞご自由に見てって下さ〜い」、「あ、どうも〜」みたいなことになってんだ。
五分前に戻りたい。
思わず盛大なため息がもれる。