魔法のjewelry*shopへようこそ
まぁ、せっかくだし見ていくか。
つーか、奥に引っ込んだ蛍さんが来ないと道も聞けねぇし。
このまま出たとしても、さ迷うこと決定だ。
ふらり、と適当に足を向ける。
輝く赤やオレンジの石。
個人的に赤とかって好きだからな。
へぇ、パワーストーンとかってちょっと近寄りがたいイメージがあったけど、こんなシャレたもんもあるのか。
お、これなんていいんじゃねぇの?
手にとったのは濃いオレンジの石がついたストラップ。
このぐらいならケータイとかにつけてもおかしくなさそうだ。
「あぁ、ファイアーオパールですね」
「うぉっ!?」
突然聞こえた声にヘンな声が上がる。
バッと振り向けばこれまた見目麗しい青年が。
飴色の髪と蛍さんと同じ色合いの瞳。
兄妹か……?