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ぶぅ、と剥れるあたしに真美はやっぱり苦笑気味。
「明菜はさ、彼氏云々の前に恋愛が先のような気がするけどな」
「そ、そんなのわかってるよ」
そりゃ、好きな人いてこその彼氏だっていうのはわかってるけど……
かっこいい人から告白されて、付き合ってみて恋に落ちる、とかもあたしはありだと思う。
ようは……
「あたしには出会いがないのかっ!?」
「何よいきなり」
びっくりしたぁ、と言っている隣はあえて無視。
そうかそうか、あたしには出会いがないだけなのか。
出会いがあればかっこいい人と巡りあってあたしも真美みたいに……
ふむふむと一人納得するあたしを見て、真美は訝しげな顔。
ほっとけ。
「そうと決まったら出会いを見つける!」
「いったいどう決まってそうなるの」
というか出会いなんてどう見つけるの、という言葉に一瞬考えて。
「……合コン?」
「異性に人見知りの明菜が?」
「うっ……」
絶対無理だわ〜、という真美の言葉にテーブルに突っ伏す。