魔法のjewelry*shopへようこそ
しばらくぽーっとその人を見ていたけど、声をかけられて慌てて視線を下ろす。
「あっ、あのっ、すっ、すみませんっ!
ジロジロ見ちゃったりして……」
初対面でこんなにまじまじと人の顔見たの初めてかも。
うわ、数十秒前の自分を殴りたい。
「あぁ、気にしなくてもいいよ。慣れてるから」
くすり、と笑みをこぼしてそう言う。
こんなにイケメンだと、その言葉も嫌味には聞こえないからすごいな……
「君、お客さんかな?」
「え?えっと……
お客さん、というかなんというか……見たことないお店だったから興味が湧いちゃって」
しどろもどろなあたしの言葉にも、目の前の人は穏やかに笑って待ってくれている。
性格までイケメンなんて。
あたしこの人に惚れそうだよ。
「そっか。じゃあせっかくだし見ていってよ」
「え?でも……」
「いいから、ね?」
にっこりと笑顔を見せられて、あたしは思わずはいと言ってしまった。
イケメンってすげー……