魔法のjewelry*shopへようこそ
あれ、というかこのお店って結局なんのお店なんだろう?
首を傾げながらもイケメンに促されるようにあたしは扉をくぐった。
そして目を見張った。
「す、すごい……」
あたしの目の前には石、石、石。
あ、普通に落ちてる黒いやつじゃなくて……なんていうの?
パワーストーンっていうやつ?
それが照明にあたってキラキラと輝いている。
「ようこそ。"fortune stones"へ」
「"fortune stones"……?」
先に歩くイケメンさんの後ろについて行くように、あたしもお店の奥に入る。
その間も周りをキョロキョロ。
うわー、周りは石だらけだ。
やっぱりこういうのって高いのかなぁ。
「おーい、蛍(ほたる)お客さんだよ」
「えっ!ちょっと待ってて!!」
テノールボイスのあと、バタバタという音が聞こえたかと思えば、イケメンさんの横からひょこっと出てきた女の子。
……めちゃめちゃかわいいんですけど。