それが愛ならかまわない


「うん、私も」


 バイトの件を伏せていてくれている立岡さん達に報いるためにも。
 もう女だからとか若いからとか言われない様に、もっと信頼される形で仕事がしたい。これまでとはやり方を変えなければならない以上、簡単な事じゃないだろうけれど。


「……遠慮しないで納期の厳しい案件ねじ込んだり作業追加したりするから、よろしくね」


 私の言葉を聞いて、溝口さんが眉を下げて笑った。

















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