あいつはあたしの初恋でした。
「ごちそうさまでした!
優ほんとにありがとう!すごく美味しかったよ」

「喜んでもらえてよかった」

「てかさ、優って好きな人いるの?」

「え?急になんだよ」

「友達に聞けって言われてさ……」

「どうせ、杏実ちゃんでしょ」

「えっ!そうだけど……」

「はぁ……
いるよ。好きな奴」

チクン

「そっか……
あ、お風呂入ってくるね」

「うん」


好きな人いるんだ……
チクン……
え?なんで
胸が痛むの……?

その頃優が薬を飲んでたなんて
知るのは当分先のこと


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