風が、吹いた

「じゃー、いってきます」



ひらひらと、手を振って、玄関を出る椎名先輩。



扉が閉まる間際がいつも寂しい。



先輩を見送ってから、時計に目をやる。



6時40分。



ベットにダイブ。二度寝することに決めた。



頭の隅っこに、何かがひっかかっているのを感じながら。
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