いちご飴と君。

「わぁぁぁ!!」


どこを見ても人人人!

あ、そういえば…

翔くんは人混みは嫌いなんだっけ。


「翔くん、帰る…?」

少し嫌そうだし。

「ん、大丈夫。行くぞ。チビは迷子になりやすいから気をつけろよー」


「一言無駄ぁ!!!」


なんで翔くんは意地悪なんだ!

何も言わなければいい人なのにぃ…


「あっ!あのお店行きたいなぁ!」


私は落ち着いた感じの雑貨店を指差した。


「ん。いーよ。」


「やた!いこっ!!」


「迷子になるなよ〜」


「うるさぁい!」




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