いちご飴と君。



「鈴森ぃ、あのさぁー…」


ビクッ

「あ、え、と…」


怖い。

あれから男の人と接するのが怖くなった。


「でさぁ?あ、ほこりついてる」


「いやっ…」

「あー、こいつに触んないで?俺の。」


触られそうになったのを私のヒーロー翔くんが止めてくれる。


「あっ、ありがとう!」


そうだ。


「あのねっ?し、翔くん…言いづらいんだけどね…?」


ドキドキ。


「私っ、いつも迷惑かけてて…でもそんな翔くんに感謝してるんだっ…」


ドキドキ。


「でも、でもね?ちょっとわがまま、言っていいかなぁ?」

ドキドキ。


「ん。言えば?」


ドキドキ。


「補修に引っかかってしまいましたぁ!お願いいたします!勉強教えてくださぁぁぁい!!」


いっ、言えた!!

怒られないといいんだけど…


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