いちご飴と君。
だって、私は急に来たんだから避けろって言われても無理だよ!

扉の方から男の子の声がした。

小さくて聞こえない。


よく耳をすますと


「あのっ、鈴森さんいますか?」

と言っていた。


「はー「いませんよ?」


えっ、いるんだけど。

翔くん?翔くーん?

「でもっ、あそこに「いませんよ?」」

えっ、えっ。


「美海ーっ!あのね!聞いて!?」

恋乃ちゃんっ、水上くんがいなくなってるけど…

今頃ボコボコなのかなぁ?


かわいそう。


「うんっ、どーしたの?」






「あそこに鈴森さんっ…」


「いないっつってんだろ?帰れ。」


「ひっ…」
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