いちご飴と君。
「あ、ぁ…え、っと…お、お腹すいちゃったなぁ!!あははは!!」
なんだこりゃ。
私、変な人じゃん。変な人。
一人で何焦ってんだ。落ち着け、美雨。
平常心だぞ…!
「美雨、お腹すいたの?」
「う、うん!」
翔くん嘘ついてごめんなさいっ
「ん。」
翔くんが手を伸ばしたと同時に口の中に広がる何かの味。
翔くんが私の口に飴を入れたんだ。
な、なんか恥ずかしいっ!!
「ん。飴。」
「な、何味!?おいしーねっ!」
んー…
「すいか。限定の味なんだよ。」
すいかかぁ!!
美味しい!!
すいか大好き!
「翔くん、いちご飴は?」
「…持ってない。」
むーっ!
いちご飴も食べたい!!
「今度な、今度。」
「約束だよー!?」
はいはい、と流す翔くん。
いつか貰ってやる。
翔くんに貰ったすいか飴はすごく甘くて美味しかった。
*