いちご飴と君。
「だからーっ、引っ張んないでーっ!」
「鈴森が歩くの遅いんだよ!」
えええ!?
ちょ、酷いっ!
「ほら!早く靴履いて!」
「わかったから離してぇっ!!」
2人でワイワイ騒いでると…
「…美雨。」
いつも聞いてる声。
でもいつもよりすごく低い。
そこには、怒っている翔くんがいた。
「翔くん!」
待っててくれたの?
「どうしたの?ごめんね、待っててくれたの?」
翔くんは何も言わない。
「鈴森ー?」
後ろから倉田くんがくる。
「美雨、誰?」
「あ、うちのクラスの私ともう一人の実行委員の倉田くん!」
「…ふーん。」