いちご飴と君。
「翔く、ん?」
翔くんに話しかけると、睨まれて無視された。
周りの女の子はクスクス笑っている。
あ、やばい。泣きそう。
ダッと走り出して教室を出た。
「美雨!」
恋乃ちゃんの声も聞こえてきたけど無視。
ついたのは屋上。
「ふっ…ふぇっ…うぅっ…」
ポロポロと涙が出てくる。
止まらない。流れ始めた涙はそう簡単に止まってくれない。
バンッ!
屋上に勢いよく入ってきたのは息を切らした倉田くん。
「ハァ、ハァ…鈴森、大丈夫?小鳥遊から話聞いてきたんだ。」
すごく息が切れてて、走ったことがわかる。