いちご飴と君。


まだ私は今日なにがあったか把握しきれてない。


なんで、いじめが始まったのか。


「…鈴森、大丈夫?じゃないよな。泣きそう。」


「あははっ、倉田くんにはいつも泣き顔見せてるね」

そう言って笑う。

私、笑えてる?

ちゃんと笑顔になってる?


「美雨っ!!」

後ろから追いかけてきたのは恋乃ちゃん。

「じゃー、俺行くなぁー」

「あっ、ありがとう!!」

倉田くんは近くの階段を上がって教室に戻った。


「ねぇ美雨…なにがあったのか話せない…?」


「うん。話すよ。ごめんね?黙ってて…」


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