いちご飴と君。
最近聞いてない声。
後ろからでもよくわかる。
「…しょ、」
翔くんって言っていいの?
嫌われてる私が?
…ダメだよね。
「羽立、くん…ありが、とっ」
そう言ってすぐその場を離れた。
助けてくれたのは、私が鈍臭いから。
また、迷惑かけちゃったな…
「鈴森ー!」
呼ばれて、そこに行く。
「うわ、そのペンキどうしたんだよ。」
クラスのなんとかくんに心配される。
まだあまり男の子は苦手。
前よりもマシにはなったんだけどね!
「あ、ちょっと転んじゃって!」
「どんくさいなぁ!わはははっ!」
「ははは…」