☆Friend&ship☆ -序章-
「あ、い、う、え…おっはよー♪」

「……珍しいですね」

「よっ、喧嘩売ってるのかなータナトスー♪」

「朝から高血圧だなゼウス」

「毒舌全開っ!?」

「…」

気のせいか起きてきたゼウスに対して氷点下100を吹っ飛ばす勢いで温度が下がったタナトスは、心なしか足元の芝生を凍らしていく。

「…貧血気味なんだが」

「ふーん♪」

「…」

「仲良しなんだな」

「だろー♪」

ニコニコしているゼウスは隣のタナトスに笑いかける。

タナトスは顔色ひとつかえずにキッチンへ戻っていった。


「タナトスの意地悪ー毒舌ー」

「うるせえです船長」

「怖い!キング怖い!」

おどけたゼウスにキングは苦笑する。

「お前のお守りは疲れるだろうな」

「ん?なんかいった?」

クイッ、と首だけ回してこちらを見るゼウスにキングは真顔で言った。


「いえ、何も。」


「感情込めよーよー!」

ゼウスは自分の乗りについてこれない二人を見つめているうち、涙が溢れた。
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