☆Friend&ship☆ -序章-
「…」
「…」
「…」
「…」
…軽い。軽すぎる。
どんなにスタイル良くてもこの体重はない。
信じられないくらい、軽い。
勿論ここは銀河だ。
何故体重が感じられるか不思議に思うやつらもいる。
たいていは悪魔法で迷い込んだ人間だ。
…そういえば悪魔法のことはつい最近のニュースだからこいつは知らないのか…
外界から隔離されたこの銀河はとてつもなく広い。
ワールドは確認された中で五つ。
人間界では何とか系というらしいが。
取り敢えず、こちら(ルスタミアス)の暮らしは知っておいたほうがいい。
俺は、そう伝えた。
「…ゼウス」
に。
軽いといえば小首を傾げる。
どこまで馬鹿なんだ。
「ちゃんと説明するからきいとけ」
ぴったり俺に張り付いて上目遣いに目を合わせようとする。
俺は新しい持ち主に早くもなつかれていた。