☆Friend&ship☆ -序章-
「これで、おあいこだな、ゼウス」
「…お前のこと好きだ」
「…気持ち悪い…」
そういうとゼウスはニヤリと笑った。
「獲ろうぜ、この世を」
「…悪いがそこまでの野心はない。だが…」
「?」
「命令とあらばどこまでも。ご主人様」
笑うことはできなくとも、きっと役には立てる。
どれだけ辛かろうと、絶対に守り抜いて見せる。
唯一の目的が、今出来た。
「…おーこわ」
「…」
おどけたゼウスに静かに俺は告げる。
「安心しろよ、絶対不自由はさせないから」
どこか別の次元で、自分の声を聴いた。