☆Friend&ship☆ -序章-
「見えました。次の星です」

見張り台にいたタナトスは近くにあった電星(デンセイ)にむかっていった。


電星は宇宙の電話のようなもの。プカプカ浮いて大きさによって電波の届く範囲が違う。

ちなみに、直径1mmで約500mの範囲。

これは携帯用じゃないからループの機能で距離的な話、百万分の一になっている。

大きさは大体30cmほどで、2つ繋いで二倍にしてある。

そういえば図書室の通信機器の部屋にはこれの巨大番が置いてあった。


「母体は自転なし。惑星ありです」

「了解。上陸準備!」

「はい」

指示を受けると早速タナトスは舵を動かした。

舵は球型。それに連動して帆の向きが変わる。

星には引力があるため、オールで船の向きを変えながら上手く船底から着かなければならない。

さっきから舵の横にある機器をタナトスがさわっているのはこのためだった。

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