☆Friend&ship☆ -序章-
「とぉっ♪」
___ドカ~ン!
「「「え…?」」」
___なんか爆発してるぅぅぅ!?!?
ゼウスの投げたゆきだまは地面に衝突して、周りにいたクルーを弾き飛ばした。
「「「「「「「「…」」」」」」」」
固まるクルー。
あんなのまともに食らったら全身の骨が粉々に砕け散ってしまう。
悲鳴を上げてクルーは逃げ惑った。
「逃げてるだけじゃ駄目だろ♪」
楽しそうなのは一人だけ。
ケアノスはあんぐりと開いた口を放置。
アデスは目を覆っている。
そしてスティラは必死で逃げ。←
ヒアースは慌ててきのかげへ。
ハドュスは自室に飛び込む。
ぺトライは、雪ではなく石を投げつけ。
イーリスは近くにいたクルーを盾に。
タナトスはせっせとゆきだまを固めていた。
そしてそのうちの二つを大きくしていった。
大きく、大きく、大きく、大きく…
重ねて…
「…出来た。」
雪だるま。←←←
「「「何ほのぼのライフエンジョイしてるんですか~!」」」
これにはクルーは口を揃えてツッコンだ。
「…」
丸くしたゆきだまを上手く雪だるまの心臓の部分に埋め込む。
「変質魔法…臓器…」
___ドクン…
「「「えぇぇぇぇっっ!!」」」
心臓が動き出した!
…とおもったらその熱でとけた。
「…」
タナトスは近くにあった棒を雪だるまがあった場所にさすと、手を合わせた。
「「「「何でお参り~ッッ!」」」」
「特大いくぞぉぉぉぉ!」
「「「えええええッッッ!!」」」
どうやって作ったのか、自分の体ほどあるゆきだまを投げつけるゼウス。
「「「「ふんぎゃぁぁぁ!!!」」」」
妙な叫び声をあげながらクルーは押し合いへし合いで逃げる。
タナトスはもう一度ゆきだまを固め出した。←
「「副船長!逃げてくださいっ!」」
いつの間にかいたハドュスとケアノスは同時に叫ぶ。
「「「キャァァァァッッ!!」」」
鮮血がほとばしるであろう悲劇から目をそらそす女のクルー。
___スパンっ…
「え…?」