☆Friend&ship☆ -序章-
「ゆきんこ、ゆきうさぎ…」
小さな雪だるまに手のひらサイズのゆきうさぎ。
相変わらずタナトスはほのぼのライフを楽しんでいた。
「い、今何が起きた…?」
大惨事になることはなく、あるのは見事に真っ二つにされたゆきだまのみ。
「斬ったんだよ…ゆきうさぎについてるあの葉っぱで…!」
「「「「人間技じゃねぇぇ!!」」」」
言ってることが可愛いけどやってることは恐ろしい。
クルーにツウと流れた汗は、走り回ったからだけではなかった。
「なにぼーっとしてんだよっ!」
またもや弾丸のようなスピードでゆきだまが飛んでくる。
この勝負を気楽に構えていた自分達の浅はかさをクルーたちはいやと言うほど思い知ったのだった。