☆Friend&ship☆ -序章-
「ヒャッ!」
「…イーリス?」
様子がおかしいイーリスに心配になった(?)タナトスは話しかけた。
でも倒れた。←
「ホセ、別に強制する訳ではないと何度言えばわかる。
お前は昔から思い込みが強すぎるのが欠点だ」
急に男の子がしゃべりだす。
「ビクッ…も、申し訳ありません。すぐにもてなしの準備「いいといっているだろう。」
「申し訳ありません…おきに召されましたか…?」
「お前はいつも俺に対して腰を低くする。それが理解できない」
男の子は溜め息をつきつき、タナトスの手を握った。
「ビクンッ…な、何か御用ですか」
見事に真っ青になったタナトスは恐怖に目を見開いた。
「…タナト~ス…★」
「ビクンッ!」
お、ゼウス復活。←←
「…何、そいつ隠し子?」
「!!!」
「うんっ♪」
気を失いそうなほど真っ青どころか真っ白になりかけているタナトス。
「…なわけないだろうが。
何故そんなに怯えるんだホセ。冗談も知らないのかお前は」
「…お前誰だよ…?」
ジワリ、とゼウスが威圧をかける。
「ニヤッ…これはこれは。光栄です御娘様。
くずやちりである我らといるのはさぞかしお辛いでしょうなぁ…(冷笑)」
「うるさいっ…何でわかった…!」
「…?(冷笑)」
皮肉たっぷりの笑みでゼウスを見つめる男の子。
「誰だよ…お前…!」
「…魔界の王です…御娘様…」
「っ…"ホセ"は渡さない…こいつは仲間だ!」
「仲間?それを信じろと?(冷笑)
彼は大切な"私達の"仲間ですよ?」
「魔、王、様…御許しを…
すぐに、すぐにやりますから…だから…"拷問部屋"は…許して…」
「俺が仲間だ!見ろ!こんなに怯えてるじゃねえか!」
「私も不思議でなりません。しかし、あなた方の関係は"主従"でしょう?」
「違うっ!俺は…俺は…」
「…彼を一番理解しているのは私ですよ。いくらあなたでも彼だけは譲れない」
「嫌だ!"ホセ"は俺と一緒にいるんだよ!ずっと、ずっ~と!」
「…ことにホセ、君はユートピアズの経営者だとか。本当なのか?」
「ガクガクブルブル…えっと…」
「っ!もうたくさんだ!帰れ魔王!」
「…御娘がこんなところにいたとは…?面白い。」
「消えろ!」
「わかりましたよ。それでは。
…ホセ、辛かったらすぐにかえって来ていいんだからな。お前の居場所は地獄じゃないから。体壊さないように、食べ物はちゃんと取って、病気になったら「長い!さっさと帰れ!」
「…じゃあな…?元気でいるんだぞ」
愛しい我が子に別れを告げるかのようにしていた魔王は、ゼウスによって強制的に船から放り出された。
"タナトス"は混乱していた。
まず、何故ここにいることがわかったのか。
そして、何故ゼウスの正体を見抜けたか。
「タナトス?大丈夫か?」
不安げなゼウスにいつものようにタナトスは返した。
「案ずることはない。安心しろ。お前は俺が守るから」
「…守るって言われてこんなに悲しくなったことなんてはじめてだ」
「そう言えばゼウス、あと半年だな」
「まだそんなこといってんのかよ!仲間だろ!もう、仲間だろ…?」
「…さあ…な。療治魔法…Get'up.」
クルーが起きた。