聖夜は恋の雪に埋もれて
クリスマスイブ、ツリー前にて……
駅前は、想像通り、多くの人で賑わっていた。
「やっぱり混んでるなぁ……」
「仕方ないよ。ああ、またあっちのツリーを見にいこうよ」
「おい、待てって。はぐれると困るから、ほら」
ツリーのほうへ向かおうとした私の手を、優しく握ってくれる奏。
奏と手を繋ぐなんて……小学校低学年のとき以来だ。
まさか、また繋げるなんて、思ってなかった。
心臓のドキドキが、耳のそばで聞こえてる気がするくらい、大きい。
「あ、ありがとう……」
「じゃあ、行こう」
そして、私たちはツリーのそばへと移動することに。
近くで見るツリーは、やはり綺麗だった。
あの夜、瑠璃と一緒に三人で見たときと同じで。
そういえば、あのときも雪だったっけ。
ちらっと奏のほうを見る私。
すると、奏と目が合ってびっくり。
慌てて、私は目をそらした。
「麗……」
奏が声をかけてくれた。
何だろう、いつもより声のトーンが重い気がする。
「どうしたの?」
心配になって聞いてみた。
「やっぱり混んでるなぁ……」
「仕方ないよ。ああ、またあっちのツリーを見にいこうよ」
「おい、待てって。はぐれると困るから、ほら」
ツリーのほうへ向かおうとした私の手を、優しく握ってくれる奏。
奏と手を繋ぐなんて……小学校低学年のとき以来だ。
まさか、また繋げるなんて、思ってなかった。
心臓のドキドキが、耳のそばで聞こえてる気がするくらい、大きい。
「あ、ありがとう……」
「じゃあ、行こう」
そして、私たちはツリーのそばへと移動することに。
近くで見るツリーは、やはり綺麗だった。
あの夜、瑠璃と一緒に三人で見たときと同じで。
そういえば、あのときも雪だったっけ。
ちらっと奏のほうを見る私。
すると、奏と目が合ってびっくり。
慌てて、私は目をそらした。
「麗……」
奏が声をかけてくれた。
何だろう、いつもより声のトーンが重い気がする。
「どうしたの?」
心配になって聞いてみた。