リベンジ・ゲイム
Bright girl ....
先生にチョークを返し席に着く。
赤いチョークで、私の解いた問題に丸をつけた。
ほとんど歪みのない、綺麗な楕円形(ダエンケイ)。
さすが、几帳面。
「 さすが、坂田だ。正解。 分からなかったやつは、写しとけよー。 」
そう言って、先生は問題の解説を始めた。
私の2つ隣りにの席に座る帆香が、誰にも聞こえないような声で呟いた。
「調子のんなよ。あたしだって、あんくらいとけるし……。」
そう言った帆香の数学のノートをさっき横目で見た。
けど、答えしか書いてなかったじゃん。