狂気の王と永遠の愛(接吻)を・センスイ編収録
見ない本心
手洗いを済ませてでてきたミキとアオイ。もちろん廊下で二人を待っていたシュウ。
「どうするお前ら、なんか飲み物でも買ってくるか?」
「んー…私は平気だけどアオイは?喉渇いてる?」
「う、ううん。私もセンスイ先生の点ててくれたお茶を頂いていたから…」
「じゃあちょっと早いけど茶室に戻りますかっ!」
意気揚々と茶室に向かって歩き出すミキ。しかし乗り気じゃないシュウとアオイ。
(アラン先生…一体どう接すれば…)
確かにキュリオであるはずなのに、あくまでアランを名乗る彼の真意が見えないでいるアオイは戸惑っていた。
隣りで浮かぬ顔をしているアオイに気づいたシュウは…
「…まだ時間あるしよ、ギリギリまでここにいてもいいんじゃねぇの?」
すると立ち止まったミキは、
「それもそうだね。センスイ先生やアラン先生とおしゃべりしたいって気持ちもあるけど、どうせ派手派手女子に囲まれてるだろうし」
「ってかさ、アオイと一緒にいたほうがお近づきになれそうな気がするのは私の気のせい???」
「え…」
ドキリとミキの顔を凝視したアオイだが、イマイチ自覚がない。
そして、二人の教師との会話を望んでいる友人の願いを無視することも出来ず…
「ミキが先生とお話ししたいなら、一緒に茶室にもどろっか」
「ん?そう?…ってアオイ疲れた顔してるけど大丈夫?」
「大丈夫っ!さぁ行こう?」
務めて明るく振舞うアオイに心配そうな顔を向けるシュウは、彼女の耳元でひっそりと囁いた。
『アオイ…あんま無理すんなよ?』
「無理してないよ、ありがとうシュウ」
優しい友人たちに感謝し、アオイは二人と腕を組みながら茶室へと戻っていく。
「あれ?」
まだ休憩時間は残っているというのに、廊下に人だかりが見えない。
無意識にほっと胸をなでおろしたアオイ。
しかし、扉をひらいて納得。
「やぁんっ!!アラン先生の隣ずるぅいっっ!!」
「ちょっと!!センスイ先生の隣あけてよっ!!」
早くも茶室内は女子生徒たちの場所取り合戦によって地獄絵図と化していたのだった。
「どうするお前ら、なんか飲み物でも買ってくるか?」
「んー…私は平気だけどアオイは?喉渇いてる?」
「う、ううん。私もセンスイ先生の点ててくれたお茶を頂いていたから…」
「じゃあちょっと早いけど茶室に戻りますかっ!」
意気揚々と茶室に向かって歩き出すミキ。しかし乗り気じゃないシュウとアオイ。
(アラン先生…一体どう接すれば…)
確かにキュリオであるはずなのに、あくまでアランを名乗る彼の真意が見えないでいるアオイは戸惑っていた。
隣りで浮かぬ顔をしているアオイに気づいたシュウは…
「…まだ時間あるしよ、ギリギリまでここにいてもいいんじゃねぇの?」
すると立ち止まったミキは、
「それもそうだね。センスイ先生やアラン先生とおしゃべりしたいって気持ちもあるけど、どうせ派手派手女子に囲まれてるだろうし」
「ってかさ、アオイと一緒にいたほうがお近づきになれそうな気がするのは私の気のせい???」
「え…」
ドキリとミキの顔を凝視したアオイだが、イマイチ自覚がない。
そして、二人の教師との会話を望んでいる友人の願いを無視することも出来ず…
「ミキが先生とお話ししたいなら、一緒に茶室にもどろっか」
「ん?そう?…ってアオイ疲れた顔してるけど大丈夫?」
「大丈夫っ!さぁ行こう?」
務めて明るく振舞うアオイに心配そうな顔を向けるシュウは、彼女の耳元でひっそりと囁いた。
『アオイ…あんま無理すんなよ?』
「無理してないよ、ありがとうシュウ」
優しい友人たちに感謝し、アオイは二人と腕を組みながら茶室へと戻っていく。
「あれ?」
まだ休憩時間は残っているというのに、廊下に人だかりが見えない。
無意識にほっと胸をなでおろしたアオイ。
しかし、扉をひらいて納得。
「やぁんっ!!アラン先生の隣ずるぅいっっ!!」
「ちょっと!!センスイ先生の隣あけてよっ!!」
早くも茶室内は女子生徒たちの場所取り合戦によって地獄絵図と化していたのだった。