エクスチェンジ✲ハッピー✲ニュー
体育館に着いた。
校長が壇上にあがり、全校生徒がシーンと静まった。
ピーッ ガガッ
『えー、皆さん、おはようございます』
マイクの機械音が響いた。
「「「おはようございます!!」」」
校長の声に続き皆も挨拶をする。
『今回、集まってもらったのは、とても素晴らしい事をしてくださったある生徒に表彰状が送られてきているからです。』
ザワッ·········と生徒達が少しざわめいた。
「ねぇ、ももかのことだよね、これ絶対!」
ヒソヒソっと、隣にいた玲奈が言った。
「う、うん·········。」
──これではまるで公開処刑じゃないか。
カァーッとももかの顔が赤くなる。
わざわざこんな風に、全校生徒の前で言わなくてもいいのに!!!
ももかは壇上で誇らしげに表彰状を持っている校長を睨んだ。
『楠ももかさん』
───私の名前だ。
一年生周辺がまたザワッとした。
『こちらに上がってきてください』
ももかはこの羞恥に耐えながら、壇上への階段を登った。