空色。

この学校の音楽の授業には、はやく行った人順に自由に席に座れる、といった少し変わった制度が存在する。



音楽の先生は、新人の若い先生だけど面白くて親しみやすくて入学して2ヶ月ながらすごく人気。らしい。


そのためかいつもの席替えでは後ろを狙うクラスメイト達も、この時間ばかりは前狙い。


わたしは音楽の授業に参加して、ピアノの音が聴けたら、もうそれで十分なんだけどね。




「ここ座ろう。」

そう言ってわたしは空が見やすい窓側の席に座った。


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