君の名を呼んで 2
皇は私の気持ちなんてお見通しで、軽口に紛らわせて言ってくれる。
「人の心配してる場合か、馬鹿」
私の傷ついた唇を拭うように、皇がペロリとそこを舐めとって。
そのまま優しく、触れるだけのキスをした。
「私は、大丈夫」
皇が、居てくれるから。
アルバムをめくって、皆の笑顔を見ていく。
「きっともう、怖い夢は見ません。それにますます、マネージャーとして皆を守らなきゃって思いました」
私の言葉に、皇がクスリと笑った。
「お前らしい。なら夢なんか見る隙もないくらい、俺が気持ち良く疲れ果てさせてやる」
そして私を抱き上げる。
「あ、あのねえ、皇」
私は真っ赤な顔で抗議するも、彼は涼しい顔で躱して。緩やかにベッドに下ろされた。
しょうがない、今日は素直に。
私は皇を見上げて、微笑んだ。
「皇、私あなたの奥さんになれて、幸せです」
ずっとずっと、伝えたかった言葉。
「あなたに逢えて良かった」
彼も同じように、微笑んだ。
「……ったく。相変わらず、最強の殺し文句なんだよ、馬鹿」
その言葉に、くすぐったさを感じて。
皇の『馬鹿』は私限定で、甘い甘い蜜を含んでいるのを知っているから。
「俺がどれだけお前に惚れてるか、一生かけて、わからせてやる。ーー雪姫」
そんな台詞がキスと共に落ちて来たーー。
「人の心配してる場合か、馬鹿」
私の傷ついた唇を拭うように、皇がペロリとそこを舐めとって。
そのまま優しく、触れるだけのキスをした。
「私は、大丈夫」
皇が、居てくれるから。
アルバムをめくって、皆の笑顔を見ていく。
「きっともう、怖い夢は見ません。それにますます、マネージャーとして皆を守らなきゃって思いました」
私の言葉に、皇がクスリと笑った。
「お前らしい。なら夢なんか見る隙もないくらい、俺が気持ち良く疲れ果てさせてやる」
そして私を抱き上げる。
「あ、あのねえ、皇」
私は真っ赤な顔で抗議するも、彼は涼しい顔で躱して。緩やかにベッドに下ろされた。
しょうがない、今日は素直に。
私は皇を見上げて、微笑んだ。
「皇、私あなたの奥さんになれて、幸せです」
ずっとずっと、伝えたかった言葉。
「あなたに逢えて良かった」
彼も同じように、微笑んだ。
「……ったく。相変わらず、最強の殺し文句なんだよ、馬鹿」
その言葉に、くすぐったさを感じて。
皇の『馬鹿』は私限定で、甘い甘い蜜を含んでいるのを知っているから。
「俺がどれだけお前に惚れてるか、一生かけて、わからせてやる。ーー雪姫」
そんな台詞がキスと共に落ちて来たーー。