君の名を呼んで 2
***
オープンセット撮影日。
私の横にはなぜか要。
いえ、すずが撮影中だから、待機中の要の話し相手になってるんだけど。
……どうしてかなあ。私に構ってないで、他の役者さんと交流深めようよ、要。
「なあ雪姫、今からでも遅くないんじゃない?女優やれば」
なんて言う彼。
「いやいや、私ホンット演技下手なの!そりゃもう、隠し事とかも無理だし!」
ぶんぶんと両手を振れば、反対側に居たベテラン俳優の江坂さんが笑った。
「そりゃBNPさんのあの副社長の前じゃねえ。何もかも洗いざらい吐かされそうだよな」
……まったくその通りです。
江坂さんは昔からBNP所属の俳優と付き合いが深いから、社長や副社長とも知り合いなのよね。
彼らを良く知る人なら、こんな感想を抱くのは無理もない。
「BNPの副社長って……、あの凄いカッコイイ人?」
要が私を見ながら言った。
「知ってるの?」
「有名だから。うちのプロダクションにもファンだって子が何人もいる」
あの副社長を見て、移籍しそうになった女優も居たとか。
すごいなあ。
「まあ今は梶原ちゃんのだもんね。大変だろう、あんな色男が旦那さんじゃ」
ははは、と笑って江坂さんが言うと、要が目を丸くした。
「雪姫のその相手って、BNPの副社長?」
彼の視線は私の結婚指輪に向けられていた。
そう言えば、結婚したとは話したけど、相手は言ってなかったっけ。
「そうよ。城ノ内副社長」
途端に要は顔をしかめた。
ん?なんだろう。
オープンセット撮影日。
私の横にはなぜか要。
いえ、すずが撮影中だから、待機中の要の話し相手になってるんだけど。
……どうしてかなあ。私に構ってないで、他の役者さんと交流深めようよ、要。
「なあ雪姫、今からでも遅くないんじゃない?女優やれば」
なんて言う彼。
「いやいや、私ホンット演技下手なの!そりゃもう、隠し事とかも無理だし!」
ぶんぶんと両手を振れば、反対側に居たベテラン俳優の江坂さんが笑った。
「そりゃBNPさんのあの副社長の前じゃねえ。何もかも洗いざらい吐かされそうだよな」
……まったくその通りです。
江坂さんは昔からBNP所属の俳優と付き合いが深いから、社長や副社長とも知り合いなのよね。
彼らを良く知る人なら、こんな感想を抱くのは無理もない。
「BNPの副社長って……、あの凄いカッコイイ人?」
要が私を見ながら言った。
「知ってるの?」
「有名だから。うちのプロダクションにもファンだって子が何人もいる」
あの副社長を見て、移籍しそうになった女優も居たとか。
すごいなあ。
「まあ今は梶原ちゃんのだもんね。大変だろう、あんな色男が旦那さんじゃ」
ははは、と笑って江坂さんが言うと、要が目を丸くした。
「雪姫のその相手って、BNPの副社長?」
彼の視線は私の結婚指輪に向けられていた。
そう言えば、結婚したとは話したけど、相手は言ってなかったっけ。
「そうよ。城ノ内副社長」
途端に要は顔をしかめた。
ん?なんだろう。