milky way【BL】
「お使い、ごくろうさま」
「──なんでオレがお前なんかにご苦労さまとか……っ、……シンヤさん、オレやっぱアイツ嫌いです!」
あぁ……どうしてこう忙しい時に……。
逃げるように厨房に背を向けたアキくんは、サラダをトレーに載せてホールへと足早に出て行ってしまった。
「シズルくん……あまり揶揄わないでやってくれるかな……」
「どうしてよ。面白いんですものいいじゃない」
悪びれることなく云いのける彼は、楽しそうにパスタを炒めている。
全く、どうして僕がアキくんとシズルくんの仲について悩まないとならないんだろう。いや、彼らというよりはアキくんか。シズルくんの気持ちも分からなくないんだよな……。アキくんて「弄られキャラ」っぽいところあるし。
一つ一つの反応が面白かったりするし……って、僕までこんな風に思ってたらなんの解決にもならないじゃないか。
そうして、僕は暫くの間アキくんについて思い悩む。
ふと冷静に考えてみると、こんなことはいつもの様な気がしてきた。
fin
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