恋愛お試し期間中

「はぁ、あんた大丈夫?暑そう。」


と、頭を撫でてあげた。

……今日は、お試しじゃないのに。


なのに、


なぜか撫でている手がとまらない。

好きだから。


伝えたいけど、伝えたくなかった。



壊したくない。

幸せなんだ。今が。


「……………」


「あ、あれ?寝ちゃった…かな?」

撫でていた、手をどうにかとめた。


涼は、まぶたを閉じて休んでいるらしい。



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