私のシンデレラストーリー❊✧.。.:*
「あの子、凄まじかったですねぇ。
あんなに緊張してる子初めて見ましたよ」
我が社の面接官のプロ 佐野が言った。
佐野は、もう20年も面接官をしている。
「まともに質問に答えられていなかったし、不採用ですかね……」
他の奴も言った。
「採用だ」
俺は、静かに言った。
「しゃっ、社長。どういうおつもりですか?」
佐野がびっくりしている。
面白い。
こういう人を俺は、求めていた。
それが、鈴木さんと初めて会った日。
俺は、鈴木さんの“何か”に惹かれた。
それが、何なのか気になった。
そして、それは未だに分からない。