別に誰でもよかったわけじゃない
キスを止めない優。
「ストップ!ちょっと待って!何て言うか、恥ずかしいし。ここ、まだ学校だし。」
絶対、今の私の顔は真っ赤になってると思う。
「これからは、僕が澪を守るから。そばにいるようにする。」
そう言ってまたギューっと抱きしめてくる優。
私は、優のその言葉が素直に嬉しかった。
だれかに守るなんて言われたのはじめてだし。
「どんなピンチのときでも、僕が守るから。」
強い意思を感じられる優の目。
こんな人に守ってもらえるなんて、幸せだなぁって思った。
やっぱりね。
優は私の運命だったんだよ。
私が男をかなりとっかえひっかえしてたのは、優に会うためだったんだと思う。
別に誰でもよかったわけじゃない。
優がよかったんだ。