別に誰でもよかったわけじゃない
ドキドキ帰り道。
練習が終了し、部員たち全員で後片付けをしていた。
窓を見ると、外はもう真っ暗だった。
「外けっこう暗いねー」
私は一緒に片付けをしていた相沢さんに話しかけた。
「まあ、こんなもんだよね。冬になったらもっと暗くなるよ。」
「そうなの!?やだなぁ」
季節は10月の下旬。
時刻は6時半。
あたりはもうしっかりと夜だった。