別に誰でもよかったわけじゃない


「いや、かなはいいよ。もう暗いしね。家帰ってて。」


以外にも相沢さんを断ったのは成海くんだった。


もしかして、成海くんも私と二人で帰りたいって、思ってくれてたりして。


なんてね。


都合のいい妄想してもむなしいだけだな。


うん。やめよう。


きっと成海くんは、普通に相沢さんのことを心配しただけなんだ。


私と二人で帰りたかったとか、そんなことあるわけないじゃん。



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