螺旋愛

~啓太side~

俺は今日もいつものように校門へ向かった。
毎週火曜日と金曜日は綾香と一緒に塾に通っているのだ。



俺が校門に着くと、もう綾香は俺を待っていた。
綾香は待ち合わせに俺より遅く来たことがない。

「遅くなってごめんねっ。」
「ううん、全然平気っ!」
綾香はいつものように言った。



なんだかカップルみたいでこんな雰囲気には吐き気がするんだ。
普通にみんなに傷つかずに仲良くしたいと思ってるだけなのに・・・
こんなことを思う俺って変なのかな?



「じゃ、行こうか。」
そう言って2人で歩き出した。



行く道の途中で俺はこんなことを言った。
別に前から考えていた訳ではなくて、突然思いついたのだ。


< 19 / 87 >

この作品をシェア

pagetop