螺旋愛
私達がしばらく歩いていくと、突然声をかけられた。
「おはよ。」
それだけ言うと目も合わせずに歩いていった・・・その人は相川 瑠来(あいかわ るき)
この人も私の幼馴染の1人。



女の子なのに、いつも色黒で髪は短め、男勝りでいつも男の子とやんちゃに走り回ってる、そんな女の子。



瑠来とは小学校の頃は仲が良く、いつも一緒にいたのに中学生になるとめっきり話す回数も減って、お互いに友達も増えて今では会話を交わすことさえもなくなってしまった。



仲良くしたくないわけじゃないけど・・・・
いつも瑠来の背中を見るとそう思う。



そして私は知っている。
瑠来が啓太のことを好きなことを。
別に本人から聞いたわけじゃない。
だって瑠来も私が啓太を好きなこと、知ってると思うから。





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