螺旋愛
「キャッ・・何だよっ!?」
振り向くと駿は真剣なまなざしであたしの目を見ていた。


「なんかあったら言えよ。」
「わ、わかってるよ。」
そう言うとあたしは走って行った。


駿はいつもあーやって心配してくれるけど・・・彼女の前であんなことして平気なの!?
でも・・・後つけてたのバレてなかったみたいだし・・・よかった。





そのまま家に向かっているとまた綾香と啓太がいた。
多分塾の帰りなんだろう。
後をつける気はもうないけど、家が同じ方向だからどうしてもついていく形になる。


どうしよう・・・?


そう思いながらもゆっくり歩いていった。
すると会話が自然と耳に入ってきた。


< 25 / 87 >

この作品をシェア

pagetop