螺旋愛
あまりに面倒臭くて俺はHR中だということも気にせず、いきなり立ち上がった。
そして美加の顔を無理やり上に向けると激しくキスをした。
まるでむさぼるかのように激しく舌を絡ませた。

突然の出来事にクラスの全員が俺達の方に注目していた。
もちろん、先生も。



でも俺はそんなことも気にせずに行為を続けた。




そしてゆっくりと唇を離し、美加を突き放した。
「きゃっ・・・!!」
「俺を怒らせんなよ。」
そう言うと俺は教室を出た。



誰も何も言わなかった。







静まり返った教室の中で美加の泣き声だけが聞こえた。






俺って最低な男。
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