螺旋愛
そんなこともあって俺はイライラしていた。
保健室に行くと、顔も見たことない女がいた。
そいつが言うには俺の隣のクラスのやつらしい。


瑠来以外の女のことなんて知るかよ・・・。



そいつと話してるとなんだかむしゃくしゃして、はらいせにその女を抱いた。


「彼女いるんでしょ?大丈夫なの?」
そいつは挑発するように聞いてきた。
「関係ねーよ。」
俺は表情も変えずに快楽にむざぼりついた。




名前も知らない女。
初めて会った女。
二度と会うことのない女。


俺はこんな女を幾度となく抱いた。




だけど瑠来の代わりになる女なんていない。
俺の目の中には瑠来しかいない。
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