螺旋愛
しばらく2人で歩いていると、遠くに人影が見えた。
なんだかその人影は隠れているようにも見えた。


「何この人ー?」
美加が不思議そうにつぶやいた。


次の瞬間、人影が振り向いた。
そして、俺はその人影が瑠来だってことに気付いた。



その途端、胸がドキドキ言い出した。
他の女なら、何度抱いたって生まれない感情なのに・・・姿を見つけるだけで愛しくなる。




好きだ。
瑠来のことが・・・・こんなにも好きなんだ。




「瑠来・・・?」
思わず名前を呼んだ。
もう隣に美加がいることも忘れていた。


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