螺旋愛
「俺とキスして。」
「え・・・っ!?」


しばらく沈黙が流れた。
気まずくなってあたしは言った。


「か・・・彼女いるんでしょ?」
「関係ねえよ。」


私が戸惑っていると駿は突然私の手を掴んで引き寄せ、無理やり唇を奪った。
軽く唇が触れるとすぐ私を離した。




「う・・・そっ・・・私のファーストキス・・・。」
私が戸惑っていると駿は私に背を向けた。



そして振り返ると苦しそうな表情で微笑むと言った。
「ごちそうさま。」



それから駿は振り返りもせずに部屋から出ていった。







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