螺旋愛
あたし達はしばらく他愛もない話をしていたが、あたしはあることを思い出した。


「あっ!!!試合!!!!」
突然あたしが叫ぶと駿は慰めるように言った。

「また試合ならいつでも行けるからそんな落ち込むなよ。」
「うん・・・。」


啓太の姿を少しでも見たかったのにな・・・。


「あれ・・・でもなんであたしここにいるの?」
あたしが聞くと駿は楽しそうに笑った。

「お前バス亭で寝てただろ。それで雨降ってるし、他の人に迷惑になってるから俺が連れて来たんだよ。」


うそ・・・!恥ずかしーっ!!!



「そっか・・・まあありがとっ!」
そう言いながらもあたしは悲しかった。



啓太の試合・・・行きたかったなあ・・・・。




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