螺旋愛
試合会場のアリーナはまだガラガラにすいていて、怪しまれそうなのでアリーナから出て辺りをうろうろすることにした。


1人で剣道観に来るってどんだけ寂しいんだよ俺・・。



自分を情けなく思いながら控え室の近くに行くと、控え室のドアが開いていて中に人がいるのが見えた。


・・・?
選手はもう準備してるはずなのにな・・・?



よく見るとそいつは女だった。



女・・・?
ファンかなんかが忍び込んでんのか・・・?



もっと近付いてよく見るとそいつは綾香だった。
長い髪。
白い肌。
細い体。

間違いない・・・綾香だ。
< 64 / 87 >

この作品をシェア

pagetop