螺旋愛
…でも、このチャンスを逃す訳にいかない。
あたしは今日少しだけ積極的になることにした。
あたしだってたまには……いいよね?
あたしは啓太を校門で待っていた。
数分後、啓太は一人でやってきた。
慌てて啓太にかけより、声をかけた。
「啓太。久しぶりに一緒に帰っていい?」
啓太と言葉を交わすのも久しぶりで、あたしの心臓は高鳴っている。
「あ…うん。」
啓太はまるで上の空で、それでも一緒に帰れるだけで嬉しくて、あたしは思わず微笑んでいた。