2+0.5の片思い
第1章 薄い塩酸

出会い

その日はいつもより少し違う香りがした。

梅雨のジメジメした時期だったから登校する時にアスファルトが濡れた雨の匂いがした。

その日は占いが1位だった、いつもはどうでよ良い筈なのにその日は何か嬉しくて
占いのお姉さんが、可愛い声で

「今日の1位はー!しし座のあなた!☆運命の人に出会えるかも??ラッキーアイテムはーハンカチでーすっ!」

「ハンカチか…」

いつも持ってるし、なんて思いながらお気に入りのハンカチをポケットに入れて学校に急いだ。


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